連絡手段を把握しよう
家族と確実に連絡が取れる手段を確認しておくことは、災害時に落ち着いて行動するために、とても重要なことです。
災害が発生すると、普段使用している通信回路が混雑し、電話がつながりにくくなります。
また通信インフラが被害を受けて、インターネットが利用できない場合もあります。さまざまな状況でも安否確認ができるように、普段の連絡手段以外の方法もチェックしておくといいですね。
家族と一緒に実際に練習し、防災力を高めましょう。
①災害直後は通話よりショートメールを
災害直後は多くの人が安否確認の電話を一斉にすることで、被災地の電話回線がパンク状態になるでしょう。
緊急時以外は携帯電話の使用は控え、音声よりもデータ量が少ない「SMS」などのショートメールを使用しましょう。
②音声で伝える「災害用伝言ダイヤル」
NTTでは震度6弱以上の地震が発生した場合、音声メッセージを録音・再生できる「災害用伝言ダイヤル(171)」を設置します。あらかじめ使用方法を家族で確認しておきましょう。
※「災害用伝言ダイヤル」の使い方
③文字で伝える「災害用伝言板」
大規模災害の場合、大手通信各社は携帯電話やスマートフォンから文字で身近な人へのメッセージを残せる「災害用伝言板」を開設します。
キャリアにより使用方法は異なりますので、あらかじめ自分の使用しているキャリアでの登録・使用方法を確認しておきましょう。
※全キャリア 災害伝言板 まとめ(11月掲載予定)
④大人数と情報共有しやすい「LINE」
LINEは、電話が繋がらず、WEBも閲覧しにくい状況では有用な連絡手段です。
LINEには、大規模災害が起こった時のみホーム画面に表示される「LINE安否確認」というシステムがあり、安否を報告することができます。また、正確な位置情報を相手に伝えることもできます。
※災害時におけるLINEの使い方(11月掲載予定)
⑤災害時は優先的につながる公衆電話
NTTは災害時に電話回線に負荷がかかると一般電話の回線を規制するため、被災地では電話がかかりづらくなります。
一方、公衆電話は優先電話として規制せず、災害時には無料でかけることができます。
(ただしアナログ公衆電話の場合は使用時に10円玉が必要)
⑥家族だけが知っている伝言板で
停電で固定電話が使えず、携帯電話の回線もパンクした状況では、メモでの伝言も便利です。
メモには書いた日時や名前を入れ、所在場所などを書いておきます。
玄関ドアなどの外部に避難を知らせる張り紙をしてしまうと、不特定多数の人に不在を知らせてしまいます。
家族にしか分からない、かつアクセスしやすい場所に「伝言板」を作って連絡を取りあうように決めておくのもいいですね。
その際、メモは雨風に強い布ガムテープや養生テープでしっかり貼っておくと安心です。
小学生になると、一人で行動する時間も増えてきます。
そんな時に災害が起きたら…?
我が家の場合、子どもたちはどの連絡手段を使うことが出来るのかな…?
子どもと一緒に使用できそうな連絡手段を選んで体験し、「防災ノート」にまとめ、災害に備えたいと思います!
◆紹介
佐々木 恵美子(ササキエミコ)
防災士の資格を取り、「防災V.C伊豆の国」に所属。
伊豆の国市防災指導員として活動中。(伊豆の国市在住)