【は】持出品や備蓄品を準備しよう!


防災グッズは、災害時に自分や家族の命を守るために必要な備えです。
実は災害の備えには3段階あります。
外出中に災害が起きても困らないようにするための「携帯用防災グッズ」、すぐ避難が必要となったときに1日凌げる程度の「非常持出袋用防災グッズ」、避難所や自宅で3日程度凌げる程度の「避難所・在宅避難用防災グッズ」の3段階です。
※「0次」「1次」「2次」の備えとも呼びます。

【0次の備え/携帯用防災グッズ】


「0次の備え」は、外出時に避難が必要となった場合でも、困らない程度に備えておくものです。
備えておくことで、車・会社・家・避難所にたどり着くまで、防災グッズが助けてくれるでしょう。
普段から持ち歩くものなので、大きさや重さを考慮し、防災グッズを入れましょう。
赤ちゃんがいる家庭では、マザーズバックの中に必要品を入れて持ち歩くことも多いと思います。
その中にプラスするのも良いですね!

また、大事なことは、定期的に防災グッズの中身を見直すことです。
消費・使用期限切れの確認はもちろんですが、置かれている立場は一人一人違うので、自分のニーズに合っているものを備えましょう。
※防災グッズの中には、メガネ・コンタクトやハンカチ・ティッシュなどのいつも携帯するものは入れません。
※水分(傷の手当にも利用できる)・モバイルバッテリーは、普段からの持ち歩きがおすすめです。

【1次の備え/非常持出袋用防災グッズ】


伊豆の国市防災マップ「ぼうさいずのくに」より抜粋

「1次の備え」には、1日凌げる程度の持ち物が必要といわれています。
あれもこれも…と入れたくなりますが、持ち出し用のリュックの重さの限界は、男性で15kg、女性で10kgが目安といわれています。
※実際に背負って、走れる重さがおすすめです。
発災直後に望ましい食べ物は、「そのまま食べられるもの」「匂いのしないもの」「口の水分を持っていかれないもの」を選びましょう。
また、炭水化物ばかりにせず、栄養バランスの良いものを選びましょう。

【2次の備え/避難所・在宅避難用防災グッズ】

伊豆の国市防災マップ「ぼうさいずのくに」より抜粋

避難所等へ長期避難する場合や、在宅避難をする場合に必要となる「2次の備え」は、3日~7日間を凌げる程度を用意しましょう。
「1次の備え」に加え、準備してください。
災害時は偏った食事により栄養不足となり、体調不良や病気のリスクが上がります。
ジャガイモや玉ねぎ・カボチャなど日持ちする野菜を、多めに買い置きし、ローリングストックするように心掛けましょう。
乾物や野菜ジュース・ドライフルーツもおすすめです。
「トイレが使える期間=家に居られる期間」と言われているので、自宅避難の時は簡易トイレを忘れずに準備してください。

こちらのサイトでは、自分に合った備蓄を知ることができます。
東京都防災HPより東京備蓄ナビ(外部サイトへリンク)

いかがでしたか?
定期的に準備したものをチェックするタイミング(例:毎月1日を我が家の防災デーとする)を決めて、内容をチェックできると安心ですね。
日頃から防災グッズを準備しておくことで、避難する際にも迅速な行動へとつながるでしょう。
ぜひ家族で準備を進めて、防災意識を高めていきましょう!

◆紹介
佐々木 恵美子(ササキエミコ)
防災士の資格を取り、「防災V.C伊豆の国」に所属して伊豆の国市防災指導員として活動中。
伊豆の国市在住。

◆体験レポートはこちら
「災害時の持出品や備蓄品を準備しました!」(12月掲載予定)