③わが家に最適な避難方法を考えて避難計画を立てよう
「災害時に開設される避難所は、市民全員が避難できるほどのスペースはありません」
…だから、わが家に最適な避難方法を考えて避難計画を立てよう!
指定避難所は、自宅が被災された方や帰宅が困難な方が一定期間避難生活を送るための避難所とされているので、実は市民全員が避難することは想定されていません。
自宅が安全な場合は自宅で生活したり、知人宅やホテルで過ごしたりすることも、市が想定する避難の範囲に含まれています。
「避難所に入れない」と聞くと不安に思う方もいらっしゃると思いますが、実は避難所に入ることが必ずしも良い選択とも言えません。
小さな子どもや赤ちゃんを持つ親にとって、避難所の育児環境やどのような設備があるのかは大いに気がかりなところですよね。
危機管理課の方にお聞きしたところ、少しずつ女性や子どもに配慮するように改善を行ってきてはいるものの、避難所の育児環境や設備の充実度はまだまだ厳しいとのことでした。
これまでの災害による避難所での体験談を読むと、それまでの日常が一変して不便な避難所生活が始まる中、子どもが泣き止まずに周囲に気を遣うなどのストレスを強く感じる親も多かったようです。
もちろん、自宅が被災した際は避難所を利用することに引け目を感じる必要はありませんが、自宅が安全だったり他に頼る場所があったりするのなら、さまざまな側面から見て家族が安心して過ごせる場所はどこか考え、選択してみてはどうでしょうか。
静岡県では今後起こりうる大規模災害に備えて、一人ひとりが「いつ」「どこに」避難するかを簡単に整理・作成できるサイト「わたしの避難計画」(通称:わたひな)を作っており、伊豆の国市でも普及を進めています。
身の回りの水害や土砂災害・津波のリスクを画面で確認しながら簡単な質問に答えるだけで、短時間で各自の避難計画が完成する優れものです。
各家庭が「わたしの避難計画」を作成して、目のつく場所に貼っておくことで、いざというときの避難に役立てていただきたいと思います。
「わたしの避難計画」制作サイトはこちら
◆問合せ/危機管理課 [tel:055-948-1482]