慈恩こども園(私立)

「慈恩こども園」は白山堂地区の狩野川堤防沿いにある私立保育園です。
ひらけた場所にあり、周りには田畑が広がっていて、晴れた日には園庭から富士山を望むことができます。



4年前に新築された園舎は日本家屋をイメージして設計されていて、夏の日差しを遮る深い軒や、風通しを良くする大きな窓があり、心地良い空間を生み出しています。





保育室や廊下は幅も高さもゆったりと造られ、子どもたちが伸び伸びと過ごすことができます。

保育室


廊下


たくさんの絵本が置かれた絵本コーナー


トイレ


明るくて広い遊戯室


慈恩こども園では自園給食が行われており、調理室の手前には、調理の様子を子どもたちが覗くことができるように台が設置されています。
給食の匂いをかいで想像を膨らませてもらいたいと、給食室の排気は一部室内に向けられています。



敷地の半分以上もある広い園庭には、グラウンドまでの間に「森」をイメージしたゾーンがあり、実や花のなる様々な木々が植えられていています。
中が空洞になっている大きな欅の木もあり、子どもたちの隠れ家になっているそうです。





グラウンドには、砂場や鉄棒、うんてい、ジャングルジムや大型の複合遊具、木製のアスレチック遊具などが設置されています。







2階に設置されているプール


また、田植えや稲刈り、芋掘りを行ったり、園庭の梅やレモン、栗を収穫して味わうなど、食育にも力を入れています。

「慈恩こども園」は、仏教精神を根底においた報恩報謝の心を育む幼児教育と保護を行っていて、「花まつり」や「涅槃会(ねはんえ)」といった行事が行われます。



音楽・絵画・造形に重きを置いているのも、大きな特徴です。
「子どもには本物を」という理念のもと、本物の楽器を用意したり、絵の外部講師を招いたりし、音楽発表会や作品展を開いています。
年長児はお茶会を楽しんだり、家ではなかなかできない体験を行っています。

作品展の様子を伝えるアルバム


「慈恩こども園」では、保育士17名、調理師3名、おじいちゃん先生1名(2023年6月現在)で子どもたちを保育しています。


案内をしてくださった園長先生は、穏やかな中にも静かな熱意を持って、園のことを話してくださいました。
園の中では乳児に布おむつを使用し、「不快に感じたことを大人に伝える」ことができる環境を作ることで、子どもと大人のコミュニケーションを大切にしているとのことです。
子どものワクワク・ドキドキが生まれるように、先生方は子どもに共感したり一緒に考えたりして働きかけています。
生活のメリハリを大事にしていて、室内では静かに話を聞き、ルールを守り、室外ではクラスを超えて全員が一同に、自由に遊んでいるとのことでした。
お話を聞いていて、大人の都合で子どもを従わせるのではなく、子どものペースを大切にしていることを感じました。

こちらでは、卒園した子どもたちが小学生になっても遊びに来たり、親となって子どもを預けに来たりするそうです。
私立園は先生の異動がないので、そのような心の繋がりがずっと続いていくのですね。
お話を伺ったのはお昼寝の時間でしたが、子どもたちは目覚めた後も落ち着いていて笑顔を向けてくれ、園での生活が充実していることを感じました。
これから保育園を検討している保護者の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。


問合せ/慈恩こども園 0558-76-2552