2022年第36週 ~RSウイルス感染症、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ~
2022年09月16日
今週の注目感染症
2022年第36週(9月5日~9月11日)
●RSウイルス感染症
全県で罹患数106、定点当たり1.19の患者発生あり、県全体では前週より増加、特に東部地区での増加が著しい一方、西部地区では減少。
東部地区で定点当たり1.75、中部地区で定点当たり0.78、西部地区で定点当たり0.97の患者発生あり。
東部及び中部地区での増加傾向が継続している。
33週以前より高いレベルでの流行が示唆される。
西部地区ではピークアウトの可能性あり。
●手足口病
全県で罹患数559、定点当たりの6.28の患者発生あり、県全体では前週よりわずかに減少、増加は東部地区のみで中部及び西部地区では減少。
東部地区で定点当たり6.00、中部地区で定点当たり1.78、西部地区で定点当たり10.63の患者発生あり。
中部地区では警戒レベルを脱したが、県全体及び東部、西部地区では引き続き警戒レベルを維持しており、警戒が必要。
●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数22、定点当たり0.25の患者発生あり、県全体では増加、東部及び中部地区は前週から引き続き増加。
西部地区は前週と変わらず。
東部地区で定点当たり0.03、中部地区で定点当たり0.33、西部地区で定点当たり0.40の患者発生あり。
患者の増加傾向は緩やかだが、今後も県下全地区での発生に注意が必要と思われる。
●ヘルパンギーナ
全県で罹患数112、定点当たり1.26の患者発生あり。
県下全地区で前週より減少。
東部地区で定点当たり0.97、中部地区で0.19、西部地区で定点当たり2.53の患者発生あり。
県下全域で流行がピークアウトの傾向を示している。
・麻しん、風しんともに患者発生はなし。
・インフルエンザは県下全域で前週に引き続き患者発生はなし。
・伝染性紅斑の発生は県下全地区で31週以降患者の発生報告はなく、今季の流行の終息が示唆。
・流行性耳下腺炎は西部地区で前週のゼロから急激に増加。
定点当たり0.43の患者発生あり、東部地区では減少、中部地区は前週のゼロを維持しており、西部地区での地域性流行の可能性が示唆される。
【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年9月16日更新)