2022年第28週 ~手足口病、RSウイルス感染症、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎~

2022年07月22日

今週の注目感染症 
2022年第28週(7月11日~7月17日)

●手足口病
全県で罹患数184、定点当たり2.07の患者発生あり、県下すべての地区で前週から増加。
特に中部地区で大幅に増加。
東部地区で定点当たり1.84、中部地区で定点当たり3.96、西部地区で定点当たり0.60の患者発生報告。
24週以降流行が継続していることが示唆される。

●RSウイルス感染症
全県で罹患数77、定点当たり0.87の患者発生あり、県全体では前週から増加しているが、増加は西部地区のみ。
東部地区で定点当たり1.53、中部地区で定点当たり0.07、西部地区で定点当たり0.87の患者発生あり。
西部地区での地域流行が継続の可能性、東部地区の流行が終息の兆しかは今後の動向に注視。

●ヘルパンギーナ
全県で罹患数119、定点当たり1.34の患者発生あり、県下全域で25週より増加傾向が続く。
特に中部地区での増加が顕著。
東部地区で定点当たり1.44、中部地区で定点当たり2.52の、西部地区で定点当たり0.17の患者発生あり。
県下全域で流行期継続が示唆。

●流行性耳下腺炎
全県で罹患数7、定点当たり0.08の患者発生あり。
前週より東部地区のみが減少、県全体では増加。
西部地区での増加が顕著。東部地区で定点当たり0.03、中部地区で0.04、西部地区で0.17の患者発生あり。
西部地区では26週から流行期が継続していることが示唆される。

・風疹、麻しんとも全県で発生なし。
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は県下全地区でほぼ横ばい。
東部地区で定点当たり0.16、中部地区で定点当たり0.22、西部地区で定点あたり0.27の患者発生あり。
流行終息の兆しか今後の動向注視。
・伝染性紅斑の発生は西部地区のみで、定点当たり0.03の患者発生あり。
東部及び中部地区での発生はなし、流行終息の兆しか、今後に注視。
西部地区での地域的流行の可能性が考えられる。
・咽頭結膜熱は西部地区のみ増加。東部地区で定点当たり0.25、中部地区で0.04、西部地区で0.83の患者発生あり。
西部地区の地域的流行が示唆される。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年7月22日更新)