2022年第34週 ~インフルエンザ、手足口病、水痘、ヘルパンギーナ~

2022年09月02日

今週の注目感染症 
2022年第34週(8月22日~8月28日)

●インフルエンザ
全県で罹患数4、定点当たり0.03の患者発生あり、ただし発生は西部地区限定。
西部地区で定点当たり0.03の患者発生あり。
発生は突発的と考えられるが、原因ウイルスが今冬の流行の主流となるウイルス(ヘラルドウイルス)である可能性も示唆される。

●手足口病
全県で罹患数377、定点当たりの4.24の患者発生あり、全県では増加、特に西部地区での増加が顕著、減少は東部地区のみ。
東部地区で定点当たり3.28、中部地区で定点当たり2.15、西部地区で定点当たり7.13の患者発生あり。
西部地区の増加は先週に引き続き顕著、現時点での流行は西部地区に限定的の様相。

●水痘
全県で罹患数8、定点当たり0.09の患者発生あり、県全体では増加、東部地区は発生なし。
中部地区で定点当たり0.22、西部地区で定点当たり0.07の患者発生あり。
中部地区の増加が顕著、一過性の発生か、また、新学期の影響が出る可能性もあり今後の動向に注視が必要。

●ヘルパンギーナ
全県で罹患数113、定点当たり1.27の患者発生あり。
県下全域で前週より増加。
東部地区で定点当たり1.50、中部地区で0.74、西部地区で定点当たり1.50の患者発生あり。
中部及び西部地区での増加率が高い。
前週は東部地区の地域性流行が示唆されたが、追いかける形で今週は全地域で患者が増加した。

・麻しん、風しんともに患者発生はなし。
・A群レンサ球菌感染症は東部及び中部地区では前週より患者増加報告、西部地区のみ著しく減少。
 西部地区の流行がピークアウトの可能性あり、今後の動向に注視が必要。
・伝染性紅斑の発生は県下全地区で31週以降患者の発生報告はなし。
 今季の流行は終息したものと考えられる。
・マイコプラズマ肺炎及びロタウイルスによる感染性胃腸炎は引き続き患者発生の報告はない。
・RSウイルス感染症は、県下全地区で減少、定点当たり東部地区で0.41、中部地区で0.48、西部地区で0.47の患者発生報告。
 前週の東部及び中部に続き西部地区もピークアウトを迎えた可能性が示唆される。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年9月2日更新)