2022年第35週 ~RSウイルス感染症、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ~
2022年09月09日
今週の注目感染症
2022年第35週(8月29日~9月4日)
●RSウイルス感染症
全県で罹患数84、定点当たり0.94の患者発生あり、県下全地区で増加、特に西部地区での増加が著しい。
東部地区で定点当たり0.94、中部地区で定点当たり0.67、西部地区で定点当たり1.20の患者発生あり。
増加傾向、地域から突発的な発生とは考えにくく、再流行が懸念される。
●手足口病
全県で罹患数562、定点当たりの6.31の患者発生あり、県全体で警報レベル(基準値5)を超えた。
県下全地区で増加、特に西部地区で先週に引き続き顕著に増加。
東部地区で定点当たり4.56、中部地区で定点当たり2.37、西部地区で定点当たり11.73の患者発生あり。
西部地区が地域限定的に流行が維持されている。
●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数14、定点当たり0.16の患者発生あり、県全体では増加、東部地区は前週から引き続き発生なし。
中部地区で定点当たり0.07、西部地区で定点当たり0.40の患者発生あり。
西部地区のみの限定的な増加だが一過性の可能性もあり、今後の動向に注視。
●ヘルパンギーナ
全県で罹患数186、定点当たり2.09の患者発生あり。
県全体で前週より増加。
西部地区の増加が顕著、中部地区のみ減少。
東部地区で定点当たり1.94、中部地区で0.52、西部地区で定点当たり3.67の患者発生あり。
東部及び西部地区での流行は維持、中部地区ではピークアウトの兆し。
・麻しん、風しんともに患者発生はなし。
・インフルエンザは県下全域で患者発生はなし。
・伝染性紅斑の発生は県下全地区で31週以降患者の発生報告はなし。
今季の流行は終息したものと考えられる。
・マイコプラズマ肺炎及びロタウイルスによる感染性胃腸炎は引き続き患者発生の報告はない。
【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年9月9日更新)