2023年第4週
~インフルエンザ、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症~

2023年02月03日

今週の注目感染症 
2023年第4週(1月23日~1月29日)

●インフルエンザ
全県で罹患数418、定点当たり3.01の患者発生あり、県内全地区で前週から減少した。
定点当たり東部地区で2.60、中部地区で3.57、西部地区で2.94の発生あり。
県下全域で増加にブレーキがかかった状態が継続している。
西部地区での減少幅が2.02と最も大きく、3地区間の定点当たりの患者数はほぼ平準化している。

●感染性胃腸炎
全県で罹患数655、定点当たり7.36の患者発生あり、県内全地区で前週より増加した。
定点当たり東部地区で7.91、中部地区で6.48、西部地区で7.57の患者発生あり、3地区間での増加率は1.0~1.3で地域差は認められない。

●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数17、定点当たり0.19の患者発生あり、県内3地区のうち、東部及び西部地区で前週より減少した。
定点当たり東部地区で0.06、中部地区で0.22、西部地区で 0.30の患者発生あり。
東部地区で前週までの増加スピードから一転、0.1ポイントの減少となった。
また、 定点当たりの患者数では依然西部地区が最も多い。
全国では3都道府県が警報レベル。

●RSウイルス感染症
全県で罹患数22、定点当たり0.25の患者発生あり、県内全地区で減少した。
定点当たり東部地区で0.03、中部地区で0.30、西部地区で0.43の患者発生あり、前週の増加は維持できず、3地区とも横並び(0.11~0.27人)に減少した。
前週の増加は一過性であった可能性が高い。

・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・流行性角結膜炎及びロタウイルスによる感染性胃腸炎は患者発生なし。
・前週発生がなかったヘルパンギーナは西部地区、マイコプラズマは東部地区で患者が1名発生した。
・全国のインフルエンザの発生状況は、注意報レベルが34都道府県、8都道府県が警報レベルに達したが、前週、今週の本県の発生は足踏み状態でこのペースが維持されれば、注意報レベルに達するまでには時間を要する可能性が出てきた。
・第3週に定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)感染性胃腸炎 2)インフルエンザ 3)RSウイルス感染症 4)A群溶血性レンサ球菌喉頭炎及び突発性発疹で前週と変わらず。
・全県で流行期の疾病はインフルエンザと感染性胃腸炎で、注意報レベル、警報レベルでの発生疾病はない。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和5年2月3日更新)