2022年第21週 ~手足口病、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌、RSウイルス~
2022年06月03日
今週の注目感染症
2022年第21週(5月23日~5月29日)
●手足口病
全県で罹患数7、定点当たり0.08の患者発生あり、全県的には前週より増加、中部及び西部地区での増加が顕著、東部地区で横ばい。
東部地区で定点当たり0.03、中部地区で定点当たり0.11、西部地区で定点当たり0.10の患者発生あり。
●感染性胃腸炎
全県で罹患数402、定点当たりの4.52の患者発生あり、全県的には 前週から増加。
中部地区での増加が顕著、西部地区では減少。
東部地区で定点当たり3.44、中部地区で定点当たり5.30、西部地区で定点当たり4.97の患者発生あり。
腸管出血性大腸菌の届出が増加傾向、細菌性感染性胃腸炎の増加が示唆される。
●A群溶血性レンサ球菌
全県で罹患数4、定点当たり0.04の患者発生あり、県下全地区で減少、特に中部地区での減少が顕著。
中部地区で定点当たり0.11、西部地区で0.03の患者発生あり。
東部地区での患者発生はなし。
●RSウイルス
全県で罹患数26、定点当たり0.29の患者発生あり。
前週より増加、ただし発生は東部地区のみで地域性が認められる。
中部地区は13週連続で患者発生の報告なし。
東部地区で定点当たり0.81の患者発生あり、中部及び西部地区での患者発生報告はなし。
・風疹、麻しんとも全県で発生なし。
・マイコプラズマ肺炎が東部地区で罹患数1の届出あり、14週以来7週ぶり。
定点当たり東部地区で0.25の患者発生あり、中部及び西部地区での患者発生はなし。
・咽頭結膜熱は、定点当たり東部地区で罹患数10、定点当たり0.31の患者発生あり。
中部地区では定点当たり0.07、西部地区では0.20の患者発生あり。
東部地区での増加が著しい。
・ヘルパンギーナは全県で発生なし。
・流行性角結膜炎は定点当たり中部地区で定点当たり0.38、西部地区で0.43の患者発生あり。
東部地区での患者発生はなし。
中部及び西部地区は前週より増加、地域的流行の可能性が示唆される。
【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年6月3日更新)