2022年第52週 ~インフルエンザ、RSウイルス感染症、感染性胃腸炎~
2023年01月06日
今週の注目感染症
2022年第52週(12月26日~1月1日)
●インフルエンザ
全県で罹患数195、定点当たり1.40の患者発生あり、県下全域で前週より増加したが、地区別では前週に引き続き東部地区のみが流行期。
東部地区で定点当たり2.28、中部地区で定点当たり0.95、西部地区で定点当たり0.87の発生あり、中部及び西部地区でも、定点当たりの患者数は増加しており、次週以降には流行期に入る可能性が高い。
保健所別では熱海、御殿場HC管内での患者数多く、中部及び西部HC管内が未だ流行期ではない。
依然東高西低の状態が続いている。
●RSウイルス感染症
全県で罹患数52、定点当たり0.58の患者発生あり、県全体では前週より増加した。
東部地区で定点当たり0.25、中部地区で定点当たり0.41、西部地区で定点当たり1.10で西部地区は再び流行期の指標を超えた。
インフルエンザとは逆に西高東低の傾向が見られる。
●感染性胃腸炎
全県で罹患数231、定点当たり2.60の患者発生あり、県下全地区で前週より減少した。
定点当たり東部地区で1.25、中部地区で1.19、西部地区で 5.30の患者発生あり、冬期のピークは引き続き継続している。
・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・マイコプラズマ、ロタウイルスによる感染性胃腸炎、流行性角結膜炎は患者発生なし。
・第52週で定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)感染性胃腸炎 2)インフルエンザ 3)RSウイルス感染症 4)突発性発疹 5)咽頭結膜熱であった。
・全県で流行期の疾病は感染性胃腸炎とインフルエンザで、西部地区ではRSウイルス感染症も流行期を維持しており、前週と変わらず。
・全国47都道府県のうち本県を含め30都道府県がインフルエンザの流行期に入った。
【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和5年1月6日更新)