「どんど焼き」に参加してきました(②当日編)



「どんど焼き」は1月の初旬に、お正月のお飾りや神社のおふだなどを燃やす行事です。
伊豆の国市でも地域によって早朝に行う地区と、夜に行う地区があります。
このレポートでご紹介するのは、夜に行う地域です。

夕方暗くなった17時半に、消防団によって点火されました。


炎はあっという間に大きく燃え上がり、消防団の皆さんが注意しながら中央の竹を倒してくれました。
竹が熱せられてバン!と大きな音が何度も鳴り、小さなお子さんはその音にびっくりしていました。
やがて火が落ち着いてきたのでみんな火に近寄り、書き初めを燃やしたり、お団子を焼き始めました。

そしてここからが子どもたちの出番です。
まず大人が、燃えて炭になっている木を取り出してバケツの水で冷やします。


この炭を持って、歩いて5分ほどの所にある道祖神の所に行きます。
普段、冬の真っ暗な夜道で懐中電灯を持って歩くことがないため、みんなドキドキワクワクしている様子でした。
地域の方が「お地蔵さん」と呼んでいるその古い道祖神は、何の神様なのでしょうか。
この像に墨を塗ると、その塗った場所が良くなると言われています。

順番に、炭を持ってお地蔵さんに塗りつけていきます。
「足に塗ろう!足が速くなるように!」
「頭が良くなるように、頭に塗るよ!」




ゴシゴシとみんな一生懸命に塗るので、お地蔵さんは頭や顔が真っ黒になりました。

全員が塗り終わったらどんど焼きの広場に戻り、子どもたちにはお菓子が配られ、焼けたお団子を持って帰ります。
この、神様の火で焼いたお団子を食べると、風邪をひかず丈夫になると言われています。




このような季節の行事は、子どもたちの大切な思い出になると思います。
そして地域の大人たちとの関わりを通して地域愛が育まれることでしょう。
最近は子どもが少なくなっていますが、このような行事は大切に受け継いでいきたいと思いました。

※伊豆の国市田原野地区の様子



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