地域の正月行事「福の神」
みなさんは、「福の神」という行事をご存知ですか?
伊豆の国市では、こどもたちが「福の神」を行う地域があります。
「福の神」は、元旦に地域の神社で、新年の参拝後に行なわれます。
こどもたちが神社の旗を持って一列に並び、「ふ〜くのか〜みがまいこんだ〜、まいこんだ〜♪」と歌いながら参拝の人々の周りを3周します。
子どもたちに回ってもらうと、神聖な雰囲気でとてもありがたい気持ちになり、本当に福の神がきた感じがします。
今では、元旦に行う「福の神」ですが、数年前までは正月二日に行われていました。
その頃は、こどもたちが地域の40軒ほどの家々を全て回り、各家の玄関先で「ふ〜くのか〜みがまいこんだ〜、まいこんだ〜♪」と歌いながら3周まわりました。
約40軒行くのに半日はかかるので、こどもにとっては大変な仕事ですが、地域の皆さんには本当に喜ばれていました。
各家でお菓子やみかんなどを用意してくれていたので、こどもたちにとって正月の楽しみでもあった行事でした。
地域のこどもが少なくなり、「福の神」は元旦に神社でのみ行うようになりましたが、新型コロナウイルスの影響でそれも中止となっていました。
それが2025年に復活したのです。
今回、久しぶりに行われた「福の神」なので、「福の神」を知らない子も多かったため、事前に練習もしました。
元旦、久しぶりに聞くこどもたちの歌声に、地域の大人たちは癒されましたし、こどもたちにとっては、心の中に地元の思い出が一つ加わりました。
長い間、行われてきた伝統行事は大切にしたいものです。
「福の神」が復活した事は、とても喜ばしい事ですね。
※伊豆の国市田原野地区の様子