①最低3日分の食料を自宅に準備しよう

「災害発生後3日間は人命救助・現状把握が最優先のため、行政からの支援物資は届くのに時間がかかります」
…だから、最低3日分の食料を自宅に準備しよう!

災害発生から72時間(3日間)は、救急隊が人命救助を優先します。
道路やライフラインの復旧や救援体制が整うのもおおよそ3日間と言われています。
そのため物資の支援や配給も72時間後となり、それまでは電気やガスなどのライフラインが復旧していなくても、自分たちの備蓄で生命を維持しなければいけません。
被害の大きい地域では、1週間後にようやく支援や物資の配給が始まったケースもあり、東日本大震災では、ガソリン不足という想定外のことが重なり物資の配給に10日以上かかった地域がありました。
国は、3日目以降は「プッシュ型支援(※1)」で物資を被災地へ送り、1週間後からはニーズの聞き取りを始める計画ですが、想定外の事態を考えると、あくまでも「3日分」というのは必要最低限の準備であり、余裕があれば1週間分の備えが望ましいとされています。
家族全員分だとかなりの量になりますが、普段から食べながら補充をしていく「ローリングストック法(※2)」で賞味期限切れを防いでいきたいですね。



(※1)プッシュ型支援とは
大規模な災害が発災した当初は、正確な情報把握に時間がかかること、民間の供給能力が低下すること等から、被災地方自治体のみでは必要な物資量を迅速に調達することは難しいと想定されています。
このため、国が被災府県からの具体的な要請を待たず避難所への支援を中心に、被災者の命と生活環境に不可欠な物資や避難所環境の整備に必要な物資、熱中症対策に不可欠な冷房機器、感染症対策に必要なマスクや消毒液等を調達し、被災地に緊急輸送します。これをプッシュ型支援と呼んでいます。

(※2)ローリングストック法とは
普段から食べている加工食品や食材を少し多めに購入し、日常で備蓄品を使い、使った分だけ買い足す。
この行動を循環させて常に一定量の食材を家に置いておく備蓄方法です。

◆問合せ/危機管理課 055-948-1482