2022年第31週 ~手足口病、A群溶血性連鎖球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、水痘~

2022年08月12日

今週の注目感染症 
2022年第31週(8月1日~8月7日)

●手足口病
全県で罹患数380、定点当たり4.27の患者発生あり、県全体では前週から引き続き 増加だが、中部地区では減少。
東部地区で定点当たり3.31、中部地区で定点当たり6.67、西部地区で定点当たり3.13の患者発生報告。
24週以降の流行の勢いが緩やかになりつつある。

●A群溶血性連鎖球菌咽頭炎
全県で罹患数18、定点当たりの0.20の患者発生あり、県全体では増加、特に中部及び西部地区での増加が顕著。
東部地区は横ばい。
東部地区で定点当たり0.06、中部地区で定点当たり0.26、西部地区で定点当たり0.30の患者発生あり。
前週の中部に続き西部地区でも再流行の兆しが示唆される。

●ヘルパンギーナ
全県で罹患数143、定点当たり1.61の患者発生あり、中部及び西部地区で前週より増加、東部地区のみ減少。
東部地区で定点当たり2.00、中部地区で定点当たり1.81、西部地区で定点当たり1.00の患者発生あり。
東部地区で他地区に先駆けて流行収束の兆しが示唆される。

●水痘
全県で罹患数2、定点当たり0.02の患者発生あり。
県下全地区で前週より減少。
東部地区で定点当たり0.03、中部地区で0.04の患者発生あり。
西部地区での患者発生の報告はなし。
前週は再流行が懸念されたが、今週は再流行の兆しはない。

・麻しん、風しんともに患者発生はなし。
・流行性角結膜炎は西部地区のみ定点当たり0.14の患者発生あり。
東部地区は29週から、中部地区では28週から患者発生の報告はない。
流行が終息に向かっている兆しが示唆される。
・伝染性紅斑の発生は県下全地区で患者の発生報告はなし。
流行終息か今後の動向に注視が必要。
・流行性耳下腺炎の発生は東部地区で定点当たり0.09、西部地区で0.03の患者発生あり、前週より微増。
中部での患者発生はなし。
東部地区に続き西部地区での流行の開始が示唆される。
・インフルエンザは県下全地区で患者発生報告はなし。
・マイコプラズマ肺炎は22週から患者発生の報告はない。
・ロタウイルスによる感染性胃腸炎はR4年1週から31週まで継続して患者発生報告はなし。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年8月12日更新)