2023年第2週
~インフルエンザ、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎~

2023年01月20日

今週の注目感染症 
2023年第2週(1月9日~1月15日)

●インフルエンザ
全県で罹患数642、定点当たり4.62の患者発生あり、県内全域で前週より増加したがその増加スピードは前週より穏やか。
東部地区で定点当たり4.14、中部地区で定点当たり4.74、西部地区で定点当たり5.02の発生あり。
西部地区が前週の2倍と急激に増加した。
増加ペースに注視が必要。

●感染性胃腸炎
全県で罹患数374、定点当たり4.20の患者発生あり、県下全地区で前週より増加した。
東部地区で定点当たり3.66、中部地区で定点当たり4.67、西部地区で定点当たり4.37の患者発生あり、増加は東部地区が最も急激で前週から3倍の増加。

●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数10、定点当たり0.11の患者発生あり、県全体では前週より増加したが、東部地区のみ1/2に減少した。
定点当たり東部地区で0.03、中部地区で0.15、西部地区で 0.17の患者発生あり。
症状から新型コロナウイルス、インフルエンザ等との迅速な類症鑑別が必須。

●流行性角結膜炎
全県で罹患数4、定点当たり0.18の患者発生あり、東部地区での増加が顕著だった影響をうけ、中部及び西部地区では減少したものの全県的には増加となった。
定点当たり、東部地区で0.29、中部地区で0.13、西部地区で0.14の患者発生あり。
一過性の増加である可能性もあり、今後の動向に注視が必要。

・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・手足口病、ヘルパンギーナ、マイコプラズマ、ロタウイルスによる感染性胃腸炎は患者発生なし。
・RSウイルス感染症は全県で罹患数15、定点当たり0.17の患者発生あり。
 県下全地区で減少し、R4年冬期の流行は完全に終息したと示唆される。
・第1週に定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)インフルエンザ 2)感染性胃腸炎 3)流行性角結膜 4)RSウイルス感染症 5)咽頭結膜熱であった。
・全県で流行期の疾病はインフルエンザと感染性胃腸炎で、地区限定で流行している疾病はなし。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和5年1月20日更新)